栗山大輝さん 2015.04.04

大阪大学経済学部(2017年度卒業)
総合商社勤務

 僕が横山先生と出会ったのは、浪人生活の始まった4月だった。当時通っていた予備校は、数人の講師が数クラスを担当していたため教える内容や教え方などに差があり、僕は一人の先生を信じると決めて一年間ついていかなければならないな、と感じていた。そんな中で僕は最初の授業の、それも冒頭で、「あ、この人についていくべきだ」と強く感じ、横山先生についていこうと決めた。

 まず、他の講師と違い生徒に媚びなく、非常に厳しい。第一志望に受かりたければ、付いてきたければ、そうすればいい、そういうふうに無言で伝えられた気がした。甘やかすより怒るほうが難しい(決して横山先生が怒りっぽくていつも不機嫌だった訳ではない)。生徒に対して誠意を持って対応し、かなりの熱量を持って受験生と一緒に勉強に取り組んでいただいていた証だと思う。

 そして、これがかなり大きかったのだが、学生の目からみても明らかに、英語講師陣のなかで横山先生が「賢かった」のだ。恐らく私にとって、横山先生が初めて出会った、真にアカデミックで、「学」に生きた人だった。高校までの教師の方達で、博士課程で学んだほどの人はいなかった(それでも尊敬できる人は多々いた)。大学に入った今では教授に囲まれ、アカデミックの世界に接することは当たり前すぎることとなったが、人生で初めて出会った知識人が横山先生だった。もちろん、英語力も他の追随を許さないほどずば抜けて高かったが、授業で取り扱う内容自体もかなりレベルが高く、アカデミックで、いつも知的好奇心をくすぐられ続けた。毎回毎回先生の授業は得るものが多すぎると言っても過言ではないほどで、月曜日(当時私が授業を受けていたのが毎週月曜日だった)がくるのが非常に楽しみだった。

 よく、「横山の言うロジカル・リーディングはテクニック論で英語力がつくわけではない」などと言った批判を目にするが、これは大きな間違いだ。まず、横山先生の授業についていこうと思えば相当なレベルの文法力語彙力を要求される。それこそ、早慶上智の語彙文法問題で合格点が取れる程に。そして、ロジカル・リーディングはテクニック論などではない。これは授業を受けていただければわかると思うのであえて深く言うことはしないが、とても基礎的で盤石で、そしてある意味で本質的な英語力を養い身につけ受験に挑む。それが横山先生流だと思う。この勉強方針で私はセンター試験や私立入試、国公立入試でかなりの得点をとれたのだから、信じてみる価値は必ずある。

 横山先生の授業を受けていて良かったと、大学に入ってから強く感じた。表現が難しいのだが、英語の文を英語的に解釈できるようになり、そうすると、非常に大学での勉強がしやすいのだ。これも、「三角ロジック」と「直訳」のおかげだと私は常々思っていて、先生には感謝してもしきれない。

 ここまで書いた文章を見ると、私はあたかも宗教を信奉してるかのように横山先生を崇拝してると思われるかもしれないが(笑)、あくまで受験するのは自分であり、合格しようが落第しようが、すべて自分で引き受けなければならないし、そうしなければ何事にも成長できないと思う。私はその成長があったからこそ、今では大学院進学が一つの選択肢としてあるようになれた。浪人していなければ、大学院など見向きもしなかっただろう。

 長々と書いてしまったが、この文を横山先生の授業を受けようとしてる人がもし読んでいたら、私はその人がとても羨ましいし、是非そのチャンスを活用してもらいたい。そして、もしこの文が授業を受ける後押しに少しでもなれたなら、嬉しく思う。

追記(2017年3月16日)

 結局僕は大学院進学ではなく就職を選んだ。理由はいたってシンプルで後者の方に魅力を感じたから。でも選択肢として院進学を考えられたのは間違いなく浪人時代があったからだろうと思う。

 横山先生に学んだ英語の考え方や、鍛えてもらった「論理」の捉え方は、実は就職活動やその後に大きく活きた。採用直後のフィードバックにて論理的思考力と論理的表現力を評価できたと言っていただいたし、内定者として受講する英語の研修も苦労こそすれ実りあるものになったように思う。

 勉学の世界に身を投じる事はなかった。しかし、グローバルに展開する就職先にて、横山先生に学んだワラントの数々を身をもって体験できるかもしれないということは今からとても楽しみに思う。

 今後も先生のご活躍をお祈り申し上げます。